電気工事会社は、お客様と取引をするにしても、銀行から融資を受けるにしても、他社視点の信頼性が重要になります。
信頼性を得るための方法は地域や顧客により若干の違いはあるものの、多くの場合評価軸は決まっています。
電気工事会社としての信頼性を高めていくと、具体例として下記のようなメリットを得ることが出来ます。
・公共工事における受注高を上げることが出来る
・新規取引先を増やしやすくなる
・銀行からの融資を受けやすくなる etc…
電気工事会社としての信頼が高まりますので、信頼で成り立つ取引や融資にも大きく影響します。
つまり、「信頼性を高めることで経営に好影響を及ぼす」とも言うことが出来ます。
さて、それでは電気工事会社における信頼性の評価軸は一体どのような内容があるのでしょうか。
一般的に信頼性の評価軸は、大きく分けて決算書や財務状況の客観的評価による「定量評価」と自社の経営力や地域貢献といった「定性評価」の2軸です。
評価の比重は多くの場合、定量評価:定性評価=70%:30%と言われています。
定量評価の内容
もちろん、評価軸は定量的か、定性的かというざっくりとした判断だけでなく、更に具体的に評価されるポイントがあります。
定量評価の場合、経審(経営事項審査)がこれに当たります。
経審の評価は下記の5つの指標で成り立ちます。
①完成工事高
②技術者数及び元請完成工事高
③経営状況
④自己資本額・平均利益額
⑤その他(保険加入状況や営業年数等)
それぞれの項目に比重もかけられており、右記のような比重になっています。
定性評価の内容
定性評価の場合、様々な評価軸がありますが、分類わけをすると下記のようになります。
①外部環境
②内部環境
③経営力
具体例は右記に記載します。
以上の項目を改善することにより、電気工事会社としての信頼を得ていくことが出来るのです。
これまでどのような評価軸があるのか、について触れてきましたが、具体的にはどのように改善をしていけば良いのでしょうか。
具体的な改善策については、下記のようになります。
定量評価の改善策
(1)元請工事の完工高を増やす
(2)技術者数を増やす
定量評価は経審の内容が反映されることは上記でもお伝えしましたが、上記二つの改善が経審の改善に最も大きな効果をもたらします。
元請工事の完工高を増やすことでそもそもの完工高も高くなりますので、経審内の中でも比重が高い項目①、項目②が両方とも改善できます。
また、技術者を増やすと同じく評価の比重が高い項目②の改善をすることが出来ます。
経審の項目①、②を改善することで、③、④、⑤も改善できるようになりますので、(1)と(2)の改善が必要になるというわけです。
定性評価の改善策
定性分析は名前の通り、定性的なものですので、具体的な内容は拠点毎に担当者に確認したほうが良いでしょう。
上記でも書いてある通り、定性評価には業界の同行や競合状況、地域特性等も含まれますので、そういった内容を年に1度資料にまとめ、金融機関や取引先の関係者など、適宜必要な資料を定期的に提供しておくと良いでしょう。
以上、電気工事会社の信頼性を高める方法について触れてきましたが、いかがでしたか?
自社の信頼性がどのように評価されるのかを理解することで、何を改善すれば良いのかが分かるかと思います。
ぜひ今後の参考にしてみてください。
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