工事会社の特殊な勘定科目 未成工事受入金と未成工事支出金
~電気工事会社経営者必見の経営基盤を安定させる方法とは?~

目次

  • 未成工事受入金とは
  • 未成工事支出金とは
  • 未成工事受入金と未成工事支出金は案件ごとの即時管理が大切!
  • 案件の即時管理は無料で始められる!
  • まとめ

電気工事業界を含む建設業界では、他の業界の勘定科目には含まれない科目、未成工事受入金未成工事支出金があります。
建設業界だけにある科目ということは、建設業界では必須の科目であるとも言い換えられますので、本日はこの未成工事受入金と未成工事支出金について触れたのち、電気工事会社の経営基盤を安定させる方法について触れていきたいと思います。

未成工事受入金とは

さてまず初めに触れるのが、未成工事受入金です。
Webで調べると様々な解説が出てきますが、簡単に言うと未成工事受入金とは工事完成前にもらうお金のことです。
一般企業でいうところの、前受金に当たります。

未成工事受入金の指すものは、それぞれ漢字を見れば分かります。

 

未成工事受入金のイメージ

例を挙げるとすれば、契約時に頭金として得た売上や、完工前に出来高としてもらった売上がこの未成工事受入金になります。
そして、工事完成後に完成工事高、つまり売上として計上されることになります。

図を用いて説明すると、右のようになります。

これが未成工事受入金です。

未成工事支出金とは

似たような言葉でもう一つあるのが、未成工事支出金です。
未成工事支出金とは工事完成前に立て替えている原価のことです。
人によっては、未成工事支出金のことを仕掛工事という方もいらっしゃいます。

未成工事受入金同様、未成工事支出金もそれぞれ漢字を見ればその役割が分かります。

未成工事支出金のイメージ

例を挙げるとすれば、完工前の材料費や外注費、労務費等が未成工事支出金となり、自社の棚卸資産として計上されます。
そして、工事完成後に完成工事原価、つまり売上原価として計上されることになります。

 

図を用いて説明すると、右のようになります。

これが、未成工事支出金です。

未成工事受入金と未成工事支出金は案件ごとの即時管理が大切!

さて、ここまで未成工事受入金と未成工事支出金の話をしてきましたが、マークテックの記事は経営者向けの記事としていますので、これらを理解した上でどのように電気工事会社としての経営基盤を安定させていくべきかについては触れていきたいと思います。
未成工事受入金と未成工事支出金の管理、というよりももっと全体に関わることになりますが、経営基盤を安定させるためには"案件ごと"の売上や原価を"即時で"管理していくことが大切です。

先日、弊社にご相談頂いた電気工事会社様の例ですが、こちらの会社では案件毎の売上・原価管理を行っていませんでした。
そのため、どのタイミングでそれらが把握できるかというと、1年に一度発生する決算のタイミングのみでした。
結果として、案件ごとに都度売上や原価を修正することができず、十分な利益が取れないまま、期が終わってしまいました。

案件毎の即時管理は無料で始められる!

そこで、その電気工事会社様には、まずはGoogleが出している無料のツールを使って案件ごとの売上・原価管理をしていこうという話をしました。
下にあるのがそのイメージになります。

Googleのスプレッドシートを使った原価管理システム

Googleのフォームを活用した作業日報フォーム

Googleのフォームを活用した材料費入力フォーム

Googleが出しているエクセルのようなアプリ「スプレッドシート」と同じくGoogleが出しているアンケート用アプリ「フォーム」を使用して、案件の登録と原価の紐づけができるようにしました。

一般的に工事会社向けのしっかりと構築された原価管理のシステムを入れようとすると、数十万から数百万円がかかります。
紐づけなどで若干面倒なところはありますが、Googleのスプレッドシートとフォームを活用することで、元手を掛けずに案件ごとの管理をすることができるようになりました

また、これらの売上や原価が全て紐づいているので、完工なのか未完なのかの分類をつけるだけで、未成工事受入金や未成工事支出金の把握ができるようになります。

こういった、売上や原価の案件別即時把握が電気工事会社の経営基盤を安定させるうえで非常に重要なポイントとなります。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか?
未成工事受入金や未成工事支出金についての解説から、電気工事会社としての経営基盤を安定させる方法についてお伝えいたしました。
そして実は、この記事でお伝えした内容は全て5月18日に開催した電気工事会社の生産性向上セミナーでお話しした内容です

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